宮永正隆(音楽評論家・ビートルズ大学学長)は、大瀧詠一氏を敬愛し、作曲を発注し、お互いの自宅に招き・招かれ、深い交流を重ねた人物でもある。
その作品宇宙を深く研究し「ビートルズ宇宙を知らぬ者はもったいない。大瀧詠一の宇宙を知らぬ者は、同様にもったいない」と常に説いていることでも有名だ。
この3月21日、日本のポップス/ロックの金字塔「大滝詠一 | A LONG VACATION 40th Anniversary Edition (sonymusic.co.jp)」がリリースされることで、満を持して、ビートルズ大学でもマンスリー・テーマを「ビートルズとナイアガラ」と決定した。
スケジュール的な偶然で、その3月21日にゲスト登壇となった杉真理氏は、大瀧詠一プロデュースのアルバム「ナイアガラ・トライアングルVol.2」で大瀧詠一・佐野元春と共にトライアングルを形成した人物である。
もちろん、業界きってのビートルズ通としても有名で、宮永学長は、1991年にちびまる子ちゃんのイメージアルバム「ごきげん:まる子の音日記」をプロデュースした際、杉氏にビートルズ風の楽曲を発注したほどである。その曲「B級ダンシング」誕生から今年はちょうど30周年となる。
「ビートルズとナイアガラ」講義は、フィル・スペクターの追悼(1月16日に獄死)でもある。
フィルは、大瀧詠一氏が影響を受けたプロデューサーであり、ビートルズのラストアルバム「レット・イット・ビー」のプロデューサーでもある。
この夏に世界公開される映画「ザ・ビートルズ:ゲットバック」を楽しむためにも、フィルとビートルズの関わりをきちんと押さえる講義でもあるわけだ。
この網の目のような「縁」の集積がまた実に「ナイアガラ的」であることは、ナイアガラ・フリークならニンマリだろう。
以上、3月(+4月4日)の「金沢大学オープンアカデミー ビートルズ大学」は、いつにもまして全ての音楽ファンにとって必見だ。
大好評につき、4月4日も同テーマに決定。
テーマは必見「ナイアガラ作品にしのばされたビートルズ」!
これにて完結です。
★コロナ対応で、オンライン配信講義のみ。
★アーカイブ受講も可。お好きな時間に何度でも見放題。
★和田唱氏ゲスト登壇回を含め、今や伝説となっている過去の講義も見放題。
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